大学職員になった人

大学職員への転職談を中心に書いていこうと思います。

【転職の振り返り】8ヶ月たったので今置かれた環境を振り返ってみる(検証編)

人事異動にともなう組織体制の変化で、大学職員の世界のギャップを改善できるか、現在進行形の「実証実験」である業務改善記録を残していきたいと思います。

 

前回の「民間と大学職員のマインドの違いを感じるところはどこか」というプロットをそのままに課題の整理と改善案をまとめてみます。

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【転職の振り返り】8ヶ月たったので今置かれた環境を振り返ってみる(課題出題編)

コロナ騒動や働き方のドラスティックな変化についていくのに精一杯で、なかなか自分自身の転職という原点を振り返ることができませんでした。

徐々に慣れてきた中でまた記録を残してみたいと思います。

 

今回は「民間と大学職員のマインドの違いを感じるところはどこか」という点において、いくつかの推察をしてみます。

民間といっても教育産業からの転職です。

商社や金融など、民間といっても様々なのでそこはご容赦ください。

また、今回は私が体験したことに軸を置いていますので、どの場面でも同じことが言えるわけではありません。

 

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【転職の振り返り】4ヶ月たったので自己採点してみる

年末の忙しさからしばらく放置してしまいました。

ただ、業務のピークを経験したことで感じられたことも多くありますので今回更新していきたいと思います。

 

自己採点を続けてみたいと思います。

 

★大学職員のタイプ別業務

これが前提となり人それぞれ見方が異なります。

タイプAは業務別に担当が決められる(個人の裁量が大きい)パターンです。

大学によってそれぞれなのでしょうが、例えば担当者に仕事が振られ、担当者マターで仕事が進む部署です。

例えば学生課で奨学金担当、部活動担当、ケガ保険担当、施設貸出担当などが決められている場合、業務改善や仕事の進め方は担当者ベースで決められます。

体感ですが、この場合自主性や業務管理能力が問われる一方、自分で業務量を調整できます。

 

タイプBは入試課や広報課のように、個人ではなく部課として1つのミッションに取り組むパターンです。

入試やホームページのコンテンツを成功・完成させる上で綿密な調整が必要になります。

もちろん担当が割り振られますが、個人の裁量以上に部課の方針が優先されます。

そのうえで体感ですが話を進めます。

 

ワークライフバランスはどうなったか

これは部署や職場の雰囲気による違いが明確にでる部分ですので、転職したからといって全て希望が叶うわけではありません。

どの会社であっても会社内で程度の違いがあるのは仕方ないでしょう。

前述したタイプでは私は後者の部課全体でミッションに取り組む部署にいますので個人の裁量よりも部課としての仕事の圧力に左右されます。

結果として、部課がヒマなときはみなヒマ、忙しいときはみな忙しいということです。

ヒマな時にしっかりと休めをとれば問題ないですが、休みを言いにくい雰囲気はまぁまぁあります(個人的には気にせず休みますが)。

前職が営業のため個人の裁量が大きかったことから休むためのパワーは多少必要になりました。

他の人との調整がある手間を差し引いて半々の50点というところでしょうか。

休みは他人を気にせずとりましょう。

なんだかんだケチをつける人は必ずでますが、だいたいワークライフバランスがかなり悪い人の文句です。

気にせず休みましょう。

 

⑤協調性は必要なのか

結果から言えば必要です。

面接対策として「協調性」を押し出したいという人もいるでしょうが、あながち間違いではありません。

なぜなら事務職内の協調性だけでなく、教員や場合によってはグループ内の人間との折衝が必要だからです。

…建前は以上です。以下本音で話そうと思います。

私は協調性の定義は「異なる意見を認め合い、変化を受け入れ、柔軟な判断を下す素質」だと思っています。

そういう意味では今の職場にあるのは協調性ではなく「同調性」です。長いものに巻かれれば良いという風潮がかなり強いです。

短期的には風土に溶け込むため、同調する力が必要であり、長期的には味方を増やし変化を起こす協調性が求められることでしょう。

教育を取り巻く変化は誰もが感じています。

変化に対応するためには多くの意見を受け入れて、判断するための選択肢を増やすことは間違っていません。

自らに言い聞かせるようですね笑

教員と話すと意外と受け入れてくれることが多いです。どちらかといえば職員よりの考えでなく、教員よりの考えなのかもしれません。

期待と違って残念ですがこれも半々として50点でしょうか。

 

最後に

もう少ししたら見方も変わってくるかもしれません。

一方で外の世界のことにアンテナを張り続け、見方を変えなければいけないことも出てくるでしょう。

ひとまず直近の感想としては以上です。

初心忘るべからずですのでまた時間を見て振り返ってみることにします。

今回は以上です。

 

 

【転職の振り返り】3ヶ月たったので自己採点してみる

転職してから3ヶ月程度経ちました。

四半期たったと書き直すとそこそこの時期が経過したと実感します。

 

さて、その期間を振り返ってみて転職というオプションを含めて今の自分が置かれた立場などを自己採点してみます。

思いついたままに書き留めます。

一部重複するところもありますが、切り口を変えて見ていくことにします。

 

①【総論】転職した心境はどうか【85点】

心情面では転職して良かったです。

ノルマや無謀な目標設定を掲げられる毎日とは距離ができ、心に余裕が出たためスキルアップに時間をかけたり様々なセルフコントロールができるようになりました。

休みが定期のため予定も立てやすくなり、プライベートは安定しやすくなりました。

ただし、大学職員とはいうものの、「事務員」という性格は強いので見習いたいインフルエンサーは今のところ前職より少ないと言わざるを得ません。

セルフコントロール分野といわれればそうなのですが、刺激を受ける機会が減ったのでその部分でマイナスにしました。

 

②【各論】収入面はどうなったか【60点】

前職(民間教育業・役職あり)と比べると月あたり2~3万円のダウンですが残業代でカバーできる範囲です。

1年働いていないので想像ですが、年収ベースだと30万~50万円ダウンです。

しかし、実際は交通費の支給額などが加味されているため50万近い減収という体感はそんなにありません。

(前職では交通費に年間で30万近くかかりましたが、現職では10万程度…など)

 

③【総論】仕事は楽になったのか【50点】

前職は営業でしたので、前提の共通認識を理解しておき、そこから先は「個人の裁量」で仕事をすることが多かったです。

しかし、大学職員は良くも悪くも「事務員」という性格は強いです。

そのため仕事は誰もが同じ工程で同じような方法ですることを求められていると実感します。

その点では仕事のフォームを矯正されていますので、相応に嫌気はあります。

一方で責任の所在は曖昧です。個人より部や課としての判断が大きいため個人にかかる責任は役職がなければかなり少ないと思います(担当業務の割り振りは別です)。

まだこれからですが、あちらを立てればこちらが立たずと言ったところなので50点です。

 

④【各論】将来のビジョンについて【50点】

・前職ではどうだったのか

民間教育業では高大接続改革(2020.1現在先送りですが)のチャンスを活かせないと思ってしまったこと、ICT教育の拡大を活かせないと思ったこと、開発商品も学校や自治体の導入に活かせず会社内部向けの開発しかすすまないため不満は感じていました。

組織の長や担当がコロコロ変わるため長期的なビジョンを描けませんでした。

・現職ではどうなのか

大学でも正直にいえば同じような環境にはありますが、専門家(教員)が分野に明るいと議論が深まりますし、合理的な意見も多いです。

一方で変な教員もいるので注意は必要ですが、論理的で納得出来ることも相応にあります。

・結論

将来のビジョンが不安定であることにストレスを感じていましたので、遅くとも方向性を定める議論が適切であれば納得できます。

教育の変化もドラスティックではありますが、文科省の発表で分岐点には指標が置かれています。

だからこそ遅くともしっかりとした意思決定がなされる方が私にとっては飲み込みやすいです。

 

今はそう思います。まだ今は。

(つづく)

 

【転職活動】退職理由と転職理由は違う

転職してからある程度の月日が経ちましたが、想定していたよりも「前例踏襲」の力は強いようだなと気づきました。
とても見にくい資料であっても「前からこのようにしている」、「前任から引き継いだとおりだ」というセリフにやや食傷気味です。


あまり角が立たないように様子を見ていますが、ベター(こうした方がいいよね!みたい)な提案や意見はまだ控えておこうかと思う次第です。
幸運なことは若手の職員が私が前職ではどうやっていたのか、どのような資料や営業をしていたのか吸収したがっているということです。

 

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【転職活動】自分の優先順位を掘り下げることがハジマリかもしれない

前回の続きです。
恋愛の相談をされることはほとんどなかったのですが、転職の相談をされることはとても多いです。
ただ、転職して2週間ほどで新しい職場でも転職相談を受けた時は思わず笑ってしまいました。

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【転職活動】不満が転職で解決できるとは限らない

私が転職経験者だからなのでしょうが、職場の後輩などから転職の相談をされることがあります。

自分の知らない世界は魅力的に見えるのでしょう。

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