大学職員になった人

大学職員への転職談を中心に書いていこうと思います。

【転職活動】退職理由と転職理由は違う

転職してからある程度の月日が経ちましたが、想定していたよりも「前例踏襲」の力は強いようだなと気づきました。
とても見にくい資料であっても「前からこのようにしている」、「前任から引き継いだとおりだ」というセリフにやや食傷気味です。


あまり角が立たないように様子を見ていますが、ベター(こうした方がいいよね!みたい)な提案や意見はまだ控えておこうかと思う次第です。
幸運なことは若手の職員が私が前職ではどうやっていたのか、どのような資料や営業をしていたのか吸収したがっているということです。

 

 


さて、私はあくまで自分の経験から誰に対しても3点を伝えています。
「不満が転職で解決できるとは限らないこと」
「自分の優先順位を掘り下げること」
「退職理由と転職理由をわけて考えること」<今回はここ

 

◎退職理由と転職理由
退職理由とはなぜ退職するのか(なぜ辞めたいのか)です。
転職理由とはなぜ転職したいのか(なぜ応募したのか)です。
似ているようですが、選考中の質問としては全く別物です。

 


・なぜ退職したいのか、なぜ退職を選ぶのか
ある意味ネガティブな話題です。
嫌なことがあったから辞めたいのであり、自分にとって限界だから辞めたいのです。
ただ、転職という「大人な話題設定」において退職についての本音はあまり触れられません。
入職してからもほとんど聞かれません。
割とプライベートな話題ですし、ネガティブな話に共感性を求めるのはやや難しいからでしょう。

 

 


・なぜ転職をしたいのか、考えているのか
ある意味ポジティブな話題です。
転職に描いている理想と面接官が現実を照らし合わせたマッチング、転職で叶えられる希望と現職では叶えられない希望を分けた上で転職の理由に妥当性を持たせることができます。
簡単に言えば「それなら転職を希望するのは分かるね」と思わせることです。

 

 


・退職、転職に加えてオプションを1つ提案です。
それでも面接官が納得しない場合、現職に残るというオプションをあえて提示するのも手です。
辞めたい理由→転職で叶えたい将来という内容がマッチするかどうかは面接でようやく分かります。
むしろ面接でマッチングを確認するくらいのガツガツさを見せた方が積極的に見えるかもしれません。極端にいえば、「御社で叶えられないなら他のところに行きますor現職でもそれなりのキャリアを築いているので残ります。
面接の質問や話の中でそのように感じ取りました。」ということは時々ハッキリと伝えておきました。

こういうことをハッキリ言った企業に限って選考が進むのは何故なんでしょうか…

 


・まとめ
もともと優柔不断なところがあったので、へりくだってまで内定をとらない、選考に進まないことを気をつけていました。
自分自身の等身大を見てもらい、適正な価値を付けてもらいたいと思っていましたのでこちらも相手方の評価をした上で判断したかったです。
ただし、一方で「ドラフト1位」で採用して欲しいとも思っていましたのでそんなところに出会うまでは我慢しました。
一方で、他にも色々と「退職理由」になるものが出てきてしまい転職へとスライドしたのも事実ですが、やはり転職理由に納得してくれた選考先は次の選考に進めたので納得してくれたと思っています。

 


結局、いくつかの大学の選考を進めるうちに内定辞退や選考辞退もでてきました。
また、とある財団法人の選考を進めることで悩み抜いて出した結論に至る過程も後日ふれていきたいと思います。